東北ボランティア活動記録

 

 

914AM540 僕たちは今回のボランティア地である岩手の遠野市に向かうべく、池袋の駅にいた。金銭的都合もあり鈍行列車で約11時間かけて現地入りすることになっている。車窓からの景色はたくさんの山々と仮設住宅が印象的であった。何回電車を乗り継いだのだろうか。PM500 ようやく遠野駅に到着する。

 

今回僕らは遠野まごころネットというボランティア団体にお世話になった。寝床は一人一畳のスペースに寝袋を敷き、一部屋に50人ほどの人間が共に寝た。施設には洗面器、シャワー、台所などが設置され何不自由なく生活を送ることが出来る。この日は移動の疲れもあってか部員7名は全員が消灯時間直後に寝静まった。と思われる。

 

 

 

翌日、僕にとっては初めての瓦礫撤去の作業を行った。作業時の班長となるのは、現地で長い期間(それこそ震災直後から現在まで)活動をされている方々で、作業方法だけでなく、震災について現地の声を聞かせて頂いた。行政の手の回らない部分は全てボランティアが担っていて、住民からの瓦礫撤去の依頼も多く、まだまだその需要に対して供給が間に合っていない事などである。

 

瓦礫撤去の作業は30分作業をこなし、10分休憩というサイクルで行われた。部員全員が大量の汗を流しながら、働いた。僕は瓦礫や小石を拾っている時、無数にある瓦礫の破片を手で拾うという行為に無力感を感じずにはいられなかったが、作業後20人ほどの作業人数でひとつの家跡が綺麗になったのを見て、無力感は消えた。ベタな言い方ではあるが、小さな力の集合が大きな力になるということを強く感じた。

 

その日の夜は部員ひとりひとりが感じた事をなんとなく言葉にして話し合った。

 

 

さらに翌日。日付にして916日は遠野のお祭りにボランティアとして参加した。男子部員は神輿の担ぎ手となり、ハッピ姿で現地の方々と一緒に商店街を練り歩いた。女子部員は炊事の手伝いなどをしていたようだ。お祭りはとても賑やかだったが、商店をゆく郷土芸能などの踊りや音楽からは少しばかりの悲しみを感じた。

 

 

 

今回のボランティアで最も印象に残ったのは、現地で長い期間活動しているまごころネットのスタッフの方々のことである。中には遠野市に引越しをして活動されている方もいて、約1年と半年、被災地と真剣に向き合ってきた彼らの発する言葉には、彼らの持つ心の温かみと、被災地に対する想いの重みの両方を感じた。彼らの献身的な活動のおかげで、僕らの微力な力を集結させる事が出来るのだと思うと、その活動の重要さを再度認識する。

 

     

 

最後に、僕は次の春休みにも被災地に入って、少しでも被災地の復旧に手伝いをすべきであると考えている。継続して活動するのが、被災地にとっても必要であり、ローバーにとっても大切なことであろう。僕らはこの年代に大学生である事の意味を感じ、かつての学生運動で生じたようなエネルギーを被災地に対して発揮すべきだと思う。

 

 

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